【書評】100点のほめ方

書評

こんにちは、たりです。

今回の本は「100点のほめ方」です。
題名の通り、「ほめ方」について教えてくれる本です。
私自身、チームメンバーとのコミュニケーションや育成について学びたいと手に取ったのが、この本です。
「1on1」で、話を「傾聴すること」や「否定しないこと」等を耳にすることが多くなりましたが、実際にどうしたらいいのか、その方法が書いてある本と思いました。
単に「見た目」や「結果」のうわべだけをほめるのではなく、「その人のあり方」や「頑張ったこと・過程」をほめることを意識する。
そういったほめ方のメソッドが記載されています。

基本情報

  • タイトル:100点のほめ方(266頁)
  • 発行日 :2020年8月20日
  • 著者  :原邦雄
  • 発行元 :株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 定価  :1,500円

著者情報 原邦雄

1973年10月15日生。日本の教育実践家。「ほめ育」の第一人者。ほめ育グループ 代表。
アジア人唯一、海外TEDxに3回登壇。2022年度世界一(再生回数)
日本発の教育メソッド「ほめ育」を開発し、世界20か国、のべ100万人に広めている。
大手コンサルタント会社から飲食店の洗い場に転職し、4年間住み込み、店長を経験した。
そして、実際に現場で通用した教育に脳科学と心理学をミックスさせ、「ほめ育」という教育メソッドを完成させた。
趣味はトライアスロン、ピアノ、モットーは「意志があるところに道はある」
 

内容

◆「100点のほめ方」をつくる3アクション
 ・【アクション1】:関係性の土台をつくる
    − 「あなたのことを知りたい、理解したい」という姿勢で話をきちんと聞く
    − 相手の気持ちに徹底して寄り添う「あいづち」と「うなずき」
    − 相手が「この人にほめられたい」と思える土台をつくる

 ・【アクション2】:「ほめポイント」を見つける
    − 「本当にほめてほしいところ」「本当に理解してほしいところ」を見つける

 ・【アクション3】:100点ほめ
    − 「ほめポイント」と一緒に相手の生き方すべてを肯定しほめる

◆相手への理解を深める3つのマジック質問
 ・【マジック質問1】:「好きなこと」を聞く
    − その人の「本来の性格」がよくわかり理解する

 ・【マジック質問2】:「継続していること」を聞く
    − 相手の「過去から現在までの生き方」がよくわかり理解する

 ・【マジック質問3】:「大切にしていること」を聞く
    − 相手の「価値観」がよくわかり理解する

◆「自分ほめ」で相手への共感力を高める
 ・毎日「振り返りの時間」を設ける
    − ①嬉しかったこと
    − ②大変だったこと
    − ③頑張ったこと
 ・その日の具体的な出来事やエピソードを振り返りながら、自分で自分をほめる

「ほめる」は「叱る」とセットで完成する
 ・「何度注意しても改善できない」、「改善しようとしていない」、
  「その人の仕事の致命傷になることが起こるかもしれない」時、
    − 1回目は優しく丁寧に説明し注意する
    − 2回目も同様に注意する
    − 3回目は相手の苦手を改善するためのアクションとして叱る
 ・十分に信頼関係が築けていない相手を無理に叱る必要はない
 ・5回ほめて人間関係を深めたら、次は1回思いっきり「叱り切る」
 ・叱り切るときの大事なポイントは「一生してほしくない」という強い気持ちを伝える

感想

ほめることはお互い照れくさかったりして、なかなかできないことですが、相手のことをよく理解した上で、ほめることを実践していきたいと思いました。
そして、単に「見た目」や「結果」のうわべだけをほめるのではなく、「その人のあり方」や「頑張ったこと・過程」をほめることを意識してほめること。
職場でよく叱っている人がいますが、本人には響いていないなと感じていましたが、ほめることで信頼関係を築いてから、叱るときも「一生してほしくない」という強い気持ちで叱り切ることを実践していくことで相手も行動を変えてくれるのではと感じました。
「100点のほめ方」は、ただほめるればいいということではなく、信頼関係の作り方から、ほめ方、そして叱ることの重要性を教えてくれる「ほめ方のメソッド」を教えてくれる本でした。
私もまずは職場のメンバーのことをよく知って、ほめることで信頼関係を作っていきたいと思います。
皆さんもよい読書を!

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